PROFESSIONAL
02
技術の粋を集めた航空機
その製造をシステムから支える
- A.I
- 2003年入社
理工学部 電気電子工学科卒
PROFESSIONAL
02名古屋エリアでは主に航空機(旅客機、ヘリコプタ、戦闘機)やロケット、ミサイルに関するシステム開発を行っており、その中でも私が所属した部署では、ハードウェアと密接に関わる部分の開発に携わっています。具体的には、IoT技術を活用し製造作業の業務改善を図るためのシステムがあります。お客様である三菱重工グループ会社の工場にある設備の稼動状況を“見える化”し、停止している設備についてその原因を探る設備稼働監視システムや、品質記録の一元管理化を通じて、記録参照を自動化するシステムなどがあります。ほかにも製品の設計や製作の評価に用いる試験装置に関する業務も受注しており、戦闘機のインタフェース装置やシミュレータ、航空機の空調系統試験装置なども手がけています。さらには製品の訓練装置の製造にも関わっており、ヘリコプタの操縦訓練装置や、戦闘機のクラックを検査する非破壊検査装置、緊急時脱出に用いられる射出座席の使用方法に関する訓練装置開発などもサポートしています。
プロジェクトは限られた資源、人や予算、場所、モノなどを用いて成果を上げる必要があります。初期段階で計画を立てますが、進んでいく中で実情と計画の間にズレが生じることは、よくあります。それに対応するために、進捗やコスト、品質など色々な状況を監視しながら阻害要因を解消していかなければなりません。必要であれば追加出資の要請や、追加人員の確保などを行うのも私たちの仕事です。プロジェクトメンバーやお客様と、日常的に行うコミュニケーションスキルをベースに、計画にズレが生じた際の問題解決能力がものをいう業務だと思います。
なかなか難しいとは言いましたが、とはいえ、当初の計画どおりにプロジェクトを完遂できたときは、やはり達成感を得るものです。それを目指すことはやりがいになっていますね。大変なプロジェクトもありますが、製品納入後に「使い勝手が良くなった」と感謝されることも多く、お客様からのそうした言葉も、シンプルにモチベーションを高めてくれているようにも思います。
最近は技術革新が非常に早く、新しいものがどんどん出てきています。アンテナを高く張っておき、お客様に最適な技術をいかに組み合わせて導入を提案できるかが、信頼を得る上でのカギになると感じています。インテグレーション(統合)能力は、今後業界でも非常に重宝される能力ではないでしょうか。また組み込み製品やPLC(Programmable Logic Controller/制御装置)などのシステムも多様になるなか、昨今では全てがネットワークに繋がる時代になっており、かつセキュリティ技術に対するニーズも高いものになっていくと思います。常にお客様の視点に立って工夫をこらし、使い勝手がよく、競合他社にはない付加価値を持つ製品づくりに寄与できるよう日々努めています。